子供を持つ人なら誰しもが考えたことのあること。
それは、子供にいい子になってもらいたいということ。でもいい子ってなんだろう?親の言うことを聞ける子?それとも勉強が出来る子?他人に迷惑をかけない子?
いい子になって欲しいと願う親の気持ちと、理想からかけ離れた現実。そして、あれも「ダメ!」これも「ダメ!!」になってませんか?子供に教えることは実はほんの少しでいいのではないでしょうか。
子育ては親育て
一人目の子供を産んだときに人は初めて親になります。子供が産まれたと同時にお父さんとお母さんも産まれます。いや、子供をおなかに宿したときからでしょうか。
親になったばかりの親はまだひよっこの親です。親としてはレベル1です。
赤ちゃんを育てていくことで親も育っていくのです。子供を育てると同時に、「自分も子供によって親に育ててもらっているんだ」と自覚すると、子育ての中でつまづいたり思うようにいかないときに落ち着いて対処することができます。
初めから全部出来なくて当たり前です。イライラしたって当たり前なんです。
子どもと一緒に、私たちも親として成長していきたいですよね。
子供に教えることは3つで充分
子供が言葉を理解しある程度大きくなってくると、ついついあれもこれもガミガミ言いたくなってしまいますよね。親としては子供にきちんとした大人になってほしいから当然のことだと思います。
ですが、子供からしてみたらどうでしょう?
あれもこれも否定され続けたり、何でもかんでも注意をされたら、「私(僕)って一体なんだろう?こんなに怒られてばかりでダメな人間だ。お父さん・お母さんに信用されてないんだな」などと、自分を卑下するようになってしまいます。
子供が自尊心を失うことほど恐いことはありません。子供を育てるにあたって一番大切なことは子供自身の自己肯定感を育てることです。これに尽きます。
自己肯定感とは、自分で自分のことを認められる気持ちのことです。
自分のことを認められない人は他者も認めることが出来ません。生きるということは人と人とのつながりですから、他人も自分も受け入れられなかったら、この世はとても生きにくい世界だと思いませんか?
少しくらい悪いことしたっていいじゃない。いつもいつも同じことで怒っているんだから、しばらくの間言うのはやめてみよう。と親が余裕を持つことが大切です。
自分が子供のときを思い返してみてください。親にあれこれ言われても、「はいはい」って感じで全く心に響きませんよね?
自分の子供だって一緒です。所詮、生まれて十年も経っていない子供なんですから、全部出来なくてもしょうがないんです。私たちは大人ですから何でも自分で考え、経験を生かしたり、未来を予測して行動することができますが、子供はそうはいきません。
いつだって目の前のことだけに夢中です。だから何度も同じことを言わせるし、同じ間違いを繰り返します。何度も繰り返して、大きくなるとともに自ら間違いをしないように気をつけるようになります。
ですから、「いつもいつも怒ってばかりだな」と感じるお母さんには、少し怒るのをやめてもらいたいなと思います。怒ってもあまり意味がありませんから。
ただ、四六時中黙って見ているだけではダメです。自分にとって譲れないこと、どうしても守ってほしいことに関しては、ぶれずに注意します。それは、多くても3つまでにしましょう。
正しい叱り方と罰とごほうび
叱るときに注意すること
子供を叱るとき、最初から感情的に大きな声で怒鳴りつけてはいけません。
静かに、まじめな表情で、簡潔な言葉で注意しましょう。
私の場合は下の3つだけを徹底して主張を貫いています。
[capbox title=”私が子供に教えたいこと” titleicon=’icon-heart’ titlepattern=2 bdstyle=4 bdcolor=#66bfbf]
- 心と体の暴力を振るわないこと
- 人の気持ちを考えること
- 命にかかわることは気をつける(交通ルールや水遊びなど) [/capbox]
守れなかったときは注意し、それでも分かってもらえなかったときには少し大きい声を出します。
ただし、子供にも言い分がありますのでそれをしっかり聞いてやってから注意します。
罰を与えるということ
あまりにひどく繰り返す場合は罰を与えることもあります。ですが、罰を与える場合にはかなりの注意が必要です。
罰を与えると子どもは言う事を聞くので、親も楽で「小さな罰」を与えがちになりますが、罰を繰り返していると子どもは本来の怒られている理由を見失い、罰を恐れるために約束を守るようになります。
これは子供が大きくなって親の抑止力を超えたときに全く効果がなくなるだけでなく、鬱憤(うっぷん)がたまって暴力を振るったり、過剰な反抗期になったりと後に必ず弊害になります。まさに本末転倒です。
ですから、罰を与えるときには本当に罰を与えるようなことなのかよく考えてから行動してください。なるべく罰は与えたくないものです。
また、罰と言っても暴力は絶対にダメです。私が子供に教えていることでもありますが、暴力で解決できることは何もありません。
私の場合、子どもが本当に罰を与えるほどの悪さをしたときは、狭くて暗い部屋(電気は付けますが)にひとりにして5分ほど反省させます。
その後にどんなことを思ったのか、これからどうしたらいいかを聞きます。「自分のしたことを自分自身で見つめ直す時間」です。
これは、アメリカの育児方法で「タイムアウト」と呼ばれています。
小さな罰としては、3度目を言われたら次の日はテレビは見られないということは決めてます。
ご褒美は特別なときにだけ
罰とは反対に、出来たときにごほうびばかりを与えるのも考え物です。ご褒美が欲しいが為に、言う事を聞くようになっても困るからです。それはもうご褒美ではないですね。
ごほうびは目標を立て達成したときや、賞をとったとき、他の人からなにか褒められたときなどの、特別なときにだけあげるようにすると、子供のモチベーションもアップしてやる気につながりますよ。
らないためにできること
着替えが遅い。明日の準備をしない。宿題をしない。部屋を片付けない。歯磨きをしないなんてことは、困るのは本人だけですので、1度軽く注意したら、あとはほっときましょう。
ルールをつくる
1度注意しただけじゃ直らない。注意しないと、部屋の片付けなんて永遠にしない。と思うママも多いと思います。
日常のことは習慣ですので、小さいころからしっかりと習慣づけたいものです。お子様がまだ幼稚園以下で小さいのなら、きちんとした習慣を身に付けさせるチャンスです。
我が家で決めているルールを少し紹介します。
・寝る前に必ず部屋をきれいにしてから寝る
(片付けないと寝れません。それでも出しっぱなしにしているものは隠したり捨てます。片付けをする分寝る時間を早めに設定してます)
・テレビは一人一日、1番組
(大体30分のアニメです。1時間などのスペシャルのときはその番組だけ。休日は午前と午後に見られます。リアルタイムでは見せません。見たい番組を全て録画して見ます)
・宿題は8時まで(それを過ぎたら、丸付けやサインはしません)
・学校や幼稚園に持って行く箸箱などは自分で用意する(一切親はやりません。忘れても自分の責任です)
・家のことは家族の一員として手伝う(お母さんがやって当たり前じゃないと教える。夕食の準備や自分の洗濯物は自分で仕舞います)
などです。これを小さい頃から習慣づけているので、文句を言いながらのときもありますがちゃんとやってくれてます。
「テレビばっかり見て!」じゃなくて、テレビを見る時間を決める。「宿題やりなさい!」じゃなくて、宿題をやらないと困るのは自分だということを伝える。「片付けなさい!」じゃなくて片付ける時間を決める。
毎日の当たり前の習慣として身につけさせると、親が怒る時間も減るのではないでしょうか。
そして、当然のことですが、親がテレビばっかり見ていたり、スマホばかりいじっている、というような姿を子供に見せている場合は、子供に対して全く説得力がありません。
子供になってほしい姿があるなら、親も見本にならなくてはいけません。子供に教えることは3つでいいと書きましたが、子供にとってのお手本に親がなっていることが最低条件です。
親だって人間です
子育ては親育て。親もまだまだ未熟な人間です。自分の気持ちをコントロールできないことだってあります。
子供に親に育ててもらっているんだと心の隅に書き留めておくといいでしょう。私もこの記事を書いていて改めて子供への接し方を考え直そうと思いました。ふとすると自分本位になっていることはよくあります。冷静になって自分を見つめなおす時間は必要ですね。
本当に子供に教えるべきことは意外と少ないもの。子どもは黙っていてもそれなりに育っていきます。
あなたが本当に子供に伝えたいことはなんですか?
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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