こんにちは、たか子です。
今回は粉石鹸のお話です。粉石鹸は店頭ではほとんど見ませんが、ネットで探すとどれを選んだらいいのかわからないくらいたくさんの種類の粉石鹸がありますね。石鹸洗濯を行うにはどんな粉石鹸を選んだらいいのかアドバイスいたします。
後半は我が家で使っている粉石鹸もご紹介しま~す^^
粉石鹸にも種類がある
一言に粉石鹸と言っても、原材料に使われている油脂の種類や、配合剤の有無、製造方法の違いなどそれぞれの個性があるんですね。
どんな種類のものがあるのか少し見ていきましょう。
その前に、まだこちらを読んでない方はこちらもどうぞ^^
[label title=’Check!’ color=’#f38181′ icon=’icon-ok’ text=’粉石鹸のいいところをおさらい!’ class=”]
ただキレイになるだけじゃない 石鹸洗濯で得られる嬉しい効果!
油脂の種類
まずは油脂の種類です。石けんの原材料は油脂です。その油脂にもいろいろな種類がありますね。植物性のもの、動物性のもの、廃油などです。
植物性のものは、油脂にパーム油・大豆油・なたね油など、植物からとれた油を使用しています。動物性のものはおもに牛脂を使用して作られています。
廃油はその名の通り、給食をつくる工程や外食産業から出た廃食油を原材料としています。
初めての人に使いやすいのは匂いが気になりにくい植物性のものです。植物性のものがすべてにおいて無難です。ですが、動物性のものと比べお値段が若干高いです。
動物性のものは植物性のものよりかはお値段的に手を出しやすいです。泡立ちも植物性のものよりキメ細やかな感じがします。ただ、においが気になるという方も。
廃油原料粉石鹸の最大のメリットは価格が安いことです。粉石鹸は合成洗剤と比べると2倍も、物によっては3倍も高いですから、お財布が気になるけど粉石鹸を使いたいという方にとってはいいかもしれません。それからもうひとつのメリットがエコであること。廃油をリサイクルして石鹸になるなんて素晴らしいですよね~。
ですが、これは初心者向きとは言えません。廃油なのでにおいを感じる方も多いようです。また、泡持ちがよくないという意見も多くあるようです。石鹸洗濯に十分慣れた方なら使いこなせるかもしれませんね。私もまだ廃油原料の石鹸は使ったことが無いのですが、いつか挑戦してみようと思っています。
配合剤の有無
配合剤にもいくつか種類があります。よく粉石けんに配合されているものをいくつか紹介します。
炭酸塩
粉石鹸には石鹸成分の他に、石鹸の働きを助け補うアルカリ剤が配合されている場合があります。アルカリ助剤として炭酸塩が含まれている場合が主です。炭酸ナトリウムや炭酸ソーダとも呼ばれます。
実際に、炭酸塩が含まれている方が汚れはきれいになります。
炭酸塩が含まれている場合は、成分表に書いてあります。また、炭酸塩が含まれていなくても無添加の粉石鹸に自分で炭酸塩を追加して使うことも出来ます。
私は無添加粉石鹸+炭酸塩(炭酸ナトリウム)で洗濯しています。
炭酸塩の配合率が高いほうが汚れ落ち力が高いです。ですが、炭酸塩が入っているものではウールやシルクなどの素材には使わないでください。ウールや絹などのタンパク繊維はアルカリに弱いとされているからです。
ちなみに、粉石けんもアルカリ性ですが生地が傷むほどではないので、無添加の粉石鹸のみならウールもシルクも洗濯しても大丈夫です。
グリセリン
粉石鹸は粒子が細かく、粉飛びします。粉を吸うとむせたり、くしゃみがでたりします。体に害はないのですが、どちらかというと不快です。この粉飛びを防ぐためにグリセリンが使われている場合があります。
エデト酸塩
これは要注意成分です。金属封鎖剤とも呼ばれます。第一種化学物質の指定を受けています。
○第一種指定化学物質(354物質)環境中に広く継続的に存在し、次のいずれかの有害性の条件に当てはまるもの・人の健康や生態系に悪影響を及ぼすおそれがあるもの・その物質自体は人の健康や生態系に悪影響を及ぼすおそれがなくても、環境の中に排出された後で化学変化を起こし、容易に有害な化学物質を生成するもの・オゾン層を破壊するおそれがあるもの引用:環境省
エデト酸塩には水道水に含まれる金属(マグネシウムやカルシウム)に石鹸が反応し、石鹸カスになるのを防いだり、泡立ちをよくする働きがあります。粉石鹸にはこのエデト酸塩が含まれている場合があります。
エデト酸塩は経口毒性や軽皮毒性、環境への影響が懸念されています。エデト酸塩の分子はとても小さく、肌から簡単に侵入してしまいます。それに、水に流されたこの成分は下水処理過程でも分解されず、自然環境中でもほとんど分解されないと言われています。このエデト酸塩が体内に入ると、アレルギーや喘息、アトピーなどの皮膚湿疹の原因になる可能性があり、生分解されないので人体に蓄積されDNAや染色体に影響を及ぼすことも考えられます。
粉石鹸に使われているエデト酸塩は微量なのですぐに体に影響を及ぼすことはありませんが、生分解されないことを考えると、未来のために少しでも使わない選択をしたいです。
また、アトピーなど皮膚が敏感な方はかゆみの原因になることもあります。特に、アレルギー疾患のある方はなるべく避けたいです。
香料
合成洗剤から石鹸に切り替えたばかりの人の中には、いい香りがないことや石鹸独特のにおいに戸惑う方もおられるかと思います。香料が入っている粉石鹸もありますので、合成洗剤から違和感なく粉石鹸に移行したい初心者の方にはいいかもしれません。
ただし、香料も(精油は別ですが)合成化学物質であることには違いありません。香料に反応して皮膚がかゆくなる人もいます。石鹸洗濯に慣れたら香料の添加されていないものを選ぶことをおすすめいたします。
初心者におすすめの粉石鹸とは?
粉石鹸にもいろんな種類があることが分かったと思います。その上で私が石鹸洗濯初心者の方におすすめしたい粉石鹸が、こちらです。
ミヨシの「そよ風」です。
こちらの商品、本当に使いやすいです。溶けやすく少量でも泡立ちが良い、炭酸塩が含まれているので汚れもキレイに落ちます。また、香料が含まれてますので合成洗剤から移行される方には、すんなり入っていけるかと思います。
そして最大のポイントがドラッグストアにも売っていて安いということ。粉石けんは手に入りにくいし、合成洗剤に比べると比較的高価ですので、この「そよ風」は安価で試せるのがとてもいいです。大体どこのドラッグストアにもあります。値段も700円前後と安い!
でもね、この製品はエデト酸塩が含まれています。先に言ったように香料も入ってます。そこがデメリットですね。完全な無添加ではないんですね~。だから、あくまで初心者の方へのおすすめです。
これまでバリバリ合成洗剤を使ってきた方にとっては、そのくらいの添加物は屁でもないハズ。このそよ風を3袋くらい使い切るころには石鹸洗濯も慣れてきていると思います。
自分に合った無添加の粉石鹸を探すのはその後からでも十分です。
まずは、入門編ということでそよ風から始められてはいかがでしょうか?
ちなみに・・・
我が家で使っている粉石鹸はこちらです。
ねば塾「しらかば999(スリーナイン)」
2017年9月現在で2kg1、080円です。粉石鹸としてはお安い方です。
ドラム式洗濯機で、直接洗濯物に振りかけて夏でも冬でも粉の溶け残りはなし。洗濯後のにおいもわずかに石鹸特有のにおいを感じる程度。乾いた洗濯物も(クエン酸を使ってはいますが)柔らかいです。
石鹸の量は大量に使わなくても泡立ちます。我が家では1日1回、2日に1度は2回の洗濯。炭酸塩と併用して1ヶ月半くらい持ちます。
1回の使用量は多くてもこのくらい。これはそよ風のスプーンです。大きくて使いやすいので愛用してます。
[label title=’Check!’ color=’#f38181′ icon=’icon-ok’ text=’こちらの記事で詳しく解説!’ class=”]
石鹸洗濯のコツ!ドラム式洗濯機でのやり方公開!
こちらの粉石鹸のよくないところは、粉飛びがすごいことです^^; だいたいどの粉石鹸も粉飛びは避けられないのですが、こちらはより粉飛びがすごい気がします。必ずむせるかくしゃみが出ます。マスクしてみようかな。
しらかば999付属のスプーンはやや小さめなのでこちらは使用せず、ミヨシのそよ風のスプーンを使用しています。ちなみにしらかば999の小さいスプーンは大容量の炭酸塩やクエン酸をすくうのに使っていますよ~。
今のところ、我が家ではこのしらかば999で落ち着いています。他の石鹸も試してみたいなぁと思うこの頃ですが、安さと安定した使いやすさになかなか離れられずにいます。
おわりに
合成洗剤から石鹸洗濯に移行するときは、右も左も分からずあれこれ考えがちですよね。私もそうでした。百聞は一見に如かずという言葉があるように、まずはトライしてみましょう!失敗したってなんてことないです!
私もまだまだ粉石鹸を模索中。ご自分にあった粉石鹸が見つかりますように♪
お役に立てれば幸いです。では、また~^^♪
[label title=’こちらも人気です’ color=’#66bfbf’ icon=’icon-crown’ text=” class=”]
ドラム式洗濯機のメリット・デメリット!あなたに本当に合っているのは縦型かドラム式か!?
気持ちいい~♪お風呂の床の黒ずみ 面白いくらいにつるんっと落とす方法!
挫折しない石鹸シャンプーのやり方 徹底解説!
最新情報をお届けします
Twitter でせっけんびよりのたか子をフォローしよう!
Follow @takako_sekken