赤ちゃんのいる家庭では泣き声は日常茶飯事。
お母さんは赤ちゃんの泣いている原因を考え、解決しようとします。でも、どうしても泣き止まないときってあると思います。
泣き止まない赤ちゃんに戸惑い、それはやがてイライラになり感情を抑えられなくなることもあるでしょう。仕方ないです。母も人間ですから。
でも、できればそんな状況にはなりたくないものですよね。
今回は赤ちゃんの泣く原因や泣き止ませる方法について、私なりに少し考えてみたいと思います。
赤ちゃんはなぜ泣くのか?その本質を考える。
こんにちは、たか子です。私には3人の子供がいます。
子を産んだことのある人なら皆さんお分かりだと思いますが、赤ちゃんは本当によく泣きます。
「赤ちゃん」という言葉は、顔を真っ赤にして泣く様子から由来されて出来た言葉だと言われていますね。
私も初めて子供を産んで、ともすれば一日中泣くこともある我が子を見て「赤ちゃんはこんなにも泣くものなのか!」と驚きと戸惑いがあったことを思い出します。
赤ちゃんが泣く理由ってなんでしょう?
よく言われるのは・・・
赤ちゃんが泣く理由
- おなかが空いている
- おむつが気持ち悪い
- 眠い
- 暑い・寒い
でも、本当に「それだけ」でしょうか。
大人は思っていることをすべて口に出すことができますが、赤ちゃんは当然まだお話できません。
ただ泣くことしかできないのだから、何かを訴えたいときは泣くしかすべがありません。
「赤ちゃんの泣く本質を考える」と題しましたが、その本質は至って単純です。
「何か言いたいことがあるから」です。
泣いているのですから、言いたいこととは「不快」なのです。
先ほど赤ちゃんの泣いている理由を挙げましたが、あんなのはほんの一部です。赤ちゃんが思うことがそれだけなわけがありません。
こんな理由でも泣いている
- まぶしい
- かゆい
- どこかが痛い
- 疲れた
- さびしい
- 不安感がある
- うるさい
- つまらない
- イライラする
- ゲップをしたい
- うんちやガスがたまって苦しい
- 病気
具体的に言うとこんなこともあるでしょう。
もっと具体的に言うと
- ずっとひとりぼっちで悲しい
- だっこしてほしい
- 遊んでほしい
- 天井の景色に飽きた
- 寝ている位置が嫌だ
- ずっと寝てて背中が痛い
- 服がゴロゴロして嫌だ
- おむつがうまく履けてない
- ギャザーがかゆい
- ミルクがおいしくない など
私が思いつくものを挙げてみました。でも、これはあくまで想像です。
実際にはもっと違うこともあるかもしれませんし、いろいろなことが重なって複合的な理由で泣いていることもあるでしょう。
赤ちゃんは泣く理由がたくさんあるのです。
なんだか、世間の人が泣く理由を単純化しすぎていて(最初にあげた泣く理由のようなことです)、赤ちゃんがなぜ泣くのか本質を捉えていないように感じるのです。
赤ちゃんは話せないから泣く。必ず何か思っていることがあって泣いているんですよね。
まだ生まれたばかりですが、ひとりの人間なのです。
泣いている本当の理由を知るすべは、お母さん自身が考えるしかありません。
ちなみに、ゲップが出なくて気持ち悪くて泣いてることがわが子ではよくありました。
これは我が子に限った話ではなく、意外とよくあることで、ゲップが1回出たからとさするのをやめると、実はまだ溜まっているゲップあり気持ち悪くて泣いている場合もあります。
ゲップは長時間だと親も結構疲れますが、何回か出るまでやってあげるとすっきりするかもしれませんね。
7歳だって8歳だってグズグズします
赤ちゃんの泣く理由には、赤ちゃん自身の「不快」という気持ちがありますが、赤ちゃん期を過ぎ言葉を話せるようになっても子供はよく泣きます。
2~3歳の子供はもとより、我が家の子供は7・8歳になったってまだぐずぐずしています。
小学校に上がってもこのあり様ですよ。
しかも、グズグズする理由が本人にも「わからない」のだそうです。なんだか分からないけど、グズグズしたい気持ちなのだそう。
こっちもグズグズしたくなります。
赤ちゃんの泣き声はつらいです。でも、小学生の泣き声はつらい&うるさいです笑
小学生は自分自身の心を形成していく時期なので、精神が落ち着かずグズグズするのでしょう。
その絡まった心をちゃんと表に出せているのは、自分の子育てが間違ってなかったなと思う瞬間でもあります。(矛盾していますが、なるべくやめてほしいです)
すみません。赤ちゃんの話なのに小学生の話に脱線してしまいました。。
要は小学生になったってグズグズ泣くんですから、赤ちゃんなんて泣きたい気持ちも理由もその200倍でしょう。
泣く理由は意外と単純!?
ただ、赤ちゃんには複雑な心はまだ持ち合わせていないので、泣いている理由は意外と単純なことかもしれません。
赤ちゃんは抱っこをしてあげると泣き止むことも多いですね。赤ちゃんはお母さんが大好きです。
温かいおなかの中から出てきたら、冷たくて固い布団に下ろされる赤ちゃんの気持ちを少し考えてみてほしいなと思います。
赤ちゃんは温かくて柔らかい腕に包まれたら安心します。
抱き癖が付くなんて全く考えなくていいです。抱き癖なんてないです。
赤ちゃんはみんなママにだっこしてもらいたいんです。
だっこして泣き止むのなら、赤ちゃんが泣いていた理由は「お母さんの温もりを感じたかったから」なのですから、時間と体力の許す限りだっこしてあげてください。
ただし、無理は禁物です。
それから、先ほど具体例でいくつか挙げましたが、赤ちゃんも人間ですから景色や体勢に飽きたり、周りの環境が気になることもあります。
自分と置き換えて赤ちゃんの環境や状況を見直すと、赤ちゃんのこころを保つことに役立てるのではないでしょうか。
電気の明かりは直接赤ちゃんの目に飛び込まないように配慮したり、寝かせる場所を一日のうちにローテーションで変えたり、簡単な原色の絵を描いて近くの壁に貼ったりすると、赤ちゃんも景色に飽きませんよ。
上の写真ですが、ちょっと古臭い感じが出てるのはスルーしていただいて(笑)、これは我が家の長女が私が書いた絵をじーっと見てるところです。この他にもお花の絵を描いたりして、見せてあげていました。かごにくっつけているのは、あちこち簡単に移動できるようにです。結構見てましたよ。
それから、おむつに関しては言いたい事が沢山あります笑
こちらの記事で記載していますのでぜひご覧ください。布おむつにする予定もつもりのない方にも一度読んでもらいたい記事です。
布おむつを始めるならデメリットも理解しよう。だけど得られるメリットもデカイ。
理由がないときもある
私も経験がありますが、理由がないのに泣く、俗に言う「黄昏泣き」「夕方コリック」というものがあります。
それから「夜泣き」もですね。原因はいろいろ考えられていますが、はっきりとは分かっていません。
私も夕食の時間と泣く時間がかぶる時期があり、あやしても何をしても泣き止まないので、もう赤ちゃんを抱えながら「無」になってご飯を食べていた時期がありました。
2~3ヶ月続いたと思います。この時期の夕食時はキツかったですね。ご飯の味もしなくなってました。
それだけ、赤ちゃんが泣き続ける空間にいるというのはつらいことです。
逃げることも大切です
黄昏泣きや夜泣き以外にも、赤ちゃんを泣き止ませようと努力しても、どうしても泣き止まないことはあります。
赤ちゃんの泣き声はずっとだと本当に心が折れますよね。
「もう、どうしたらいいの?」と自分の方が泣きたい気持ちになります。
そういう時は、赤ちゃんから離れてもいいんです。親も人間です。
親の心がダメになったら、赤ちゃんの心もダメになってしまいます。
1時間くらい泣かせっぱなしにしても問題ないです。(もちろん途中で様子を見ながらね)赤ちゃんの安全を確保してから、別の部屋に退避しましょう。
その間、スマホいじってもテレビを見ても構わないんです。
しばらく経って、ママの心が落ち着いたら赤ちゃんのもとに戻ってください。きっと赤ちゃんは泣きすぎで、呼吸がヒックヒックとなっているでしょう。
小さな体で目一杯お母さんを呼んで泣いていたであろうその姿を見ると、泣いて子供を抱きしめるお母さんもいるでしょう。
私にも経験があります。とてもつらかったです。
でも、子供はちゃんと大きくなりました。
外に出ましょう
閉鎖された空間の中で泣き声が響き続けるのはつらいことです。
本来、赤ちゃんを育てることはツライことではありません。狭い空間にいると心も狭くなってしまいがちです。
ベランダや庭に出るだけでも違います。
子育て支援センターなどで他の子供やママと話すのもストレスを発散させるのに効果的です。
図書館のベビー向けの読み聞かせ会などもチェックしてみてはどうでしょうか。
事情で家からあまり離れられない人はだっこして家の周りを一周するだけでもいいと思います。
外の空気を吸うのはママにも赤ちゃんにとっても良い事です。健全な心身を保つのにとても有効です。
サイレントベビー?
赤ちゃんが泣いているのにずっと放っておくと、赤ちゃんはついには泣くのを諦めしまう。そして、その行き着く先が、感情を出せない子供になったり、人を傷つける性格になる。というようなことが言われています。
いわゆる「サイレントベビー」のことです。
これについて最近では「そんなことはない」と反論の声がよく聞かれてきますが、私はあながち間違っているとは思えません。
「泣くのを諦める」のはあると思います。人間ですから。
大人でも自分では解決できないとてもつらい状況の中、誰にもどうやっても助けてもらえなかったら諦めませんか?赤ちゃんも一緒ではないでしょうか。
ましてや赤ちゃんは感情を言葉に言い表せられないのですから、誰にも理解してもらえず放置されただ泣いているだけというのは本当に虚しいですね。
諦めたくもなります。大げさかもしれませんが、ネグレクトの一部でしょう。
一時的に離れることと、放置することは似て非なるものです。
実際、泣いていても放置すると言っている親の子はあまり泣かなくなります。というのも、私の娘がそのひとりでした。
二番目に生まれた娘。長女はまさによく泣く子で、一日中抱っこにおんぶで本当に手のかかる子でした。
二人目、上の子の世話であまり構ってやれなかったということもありましたが、意図的に、泣いてもあまり構わないようにしていました。
私の中で「諦めたら泣かないようになる」と思っていたのではなく、「泣かないことに慣れてほしい」とか「抱っこでの寝かしつけをなんとか避けたい」と思ったからです。
本当に馬鹿げていますが、一時期そう考えていた時期がありました。
そして、本当に次女はあまり泣かなくなってきたのです。
昼寝も泣いているうちに寝るようになりました。
泣かずにすとんと寝ることもありました。
その頃、ベビーマッサージに通っていたのですが、そこでいい講師の方と出会い、親と子供の関わりについて沢山のことを学びました。
その中で、泣いている子供を放っておくことの弊害を知りました。
本当に恥ずかしい思いでした。
泣いているのにずっと放っておくなんて、まさに自分本位でした。すごく反省しました。
その後は自分を見つめなおし、子供の思いをしっかりと受けとめると決めました。
知り合いにも以前の私のような考えを持っている方がいて、やはり子供はあまり泣きません。
泣くのを放置していると赤ちゃんは泣くことを諦めるというのは、あると思います。
その上で、そういうことをする親というのは(かつての自分ですが)自分本位なんです。
何かと言い訳や理由をつけて子供を放置し、泣いていても知らん顔。
最低限のミルク・オムツの世話をしていればそれでいいと思ってるのです。
そういう親に育てられた子供は、親の愛情を満足に受けたと言えませんよね。
それに、赤ちゃんのときからそのような感じでは、その後も親が精一杯子供のことを考えて子育てするとは思えません。
自己肯定感が低い子供になる可能性もあります。
自己肯定感の低さは心の成長の妨げになります。
自分を大切にできない人は、当然他者も大切に出来ません。そういった意味で、赤ちゃんのときに泣きっぱなしにされ育った子供は、後々性格や考えに問題が出てくると考えます。
問題は、子供をあやさずに放置することです。先ほども言いましたが一時的に離れることと、放置することは違います。
子供とちゃんと向き合って、目を合わせ、声を掛け、触れていれば大丈夫です。
先は見えています
育児は先が見えないことではありません。
特に、寝て泣いているだけの時期は生まれてからほんの1~2ヶ月です。
2~3ヶ月頃になれば、反射ではない笑顔を見せてくれるようになり、「ん~ん~」とおはなしもするようになります。
1年経てば歩いて簡単な言葉を話すようになります。
人生80年。子供がなぜ泣いているのかがわからない時期って相当短いです。
先のことが考えられず、とにかく今が苦しい人もいると思います。
でも、必ず終わりが来ます。暗闇が続くトンネルではありません。明かりの見えているトンネルです。
過ぎてしまえばあっという間の育児期間。
その中でも、赤ちゃん時代はさらに短いです。難しいことかもしれませんが、笑顔で乗り切ってほしいと思います。
最後に、どうしても苦しいときの私の乗り切り方をご紹介します。
それは、「明日死ぬと思うこと」。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」
有名なガンジーの言葉です。
解説は不要ですね。
あなたがいなかったら生まれることのなかった命です。その赤ちゃんの一番大切なたったひとりが、あなたです。
自分がいつ死んでも後悔のない子育てをしたいものです。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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