皆さんの家庭のテレビ状況はどんな感じでしょうか?
子供にはあまりテレビを長時間見せてはいけないというのはよく聞く話ですが、どうしてダメなのか、その理由をはっきりと知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回は子供にテレビを見せすぎることによる悪影響についてお話したいと思います。
子供にテレビばかりを見せてはいけない理由
こんにちは、たか子です。
子供とメディアの問題では、今はスマホが最も懸念すべき事案だと思いますが、今回はテレビに限ってお話したいと思います。
「2歳まではテレビをなるべく見せないほうがいい」というのは、子供を持つ親なら一度は聞いたことがあると思います。
日本小児医学会では「2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう」と提示しています。我が家のかかりつけ医の小児科にもそのポスターが貼ってあります。
そのポスターには、テレビやスマホ見ながらの授乳も止めましょうとか、そういったことも書いてあります。
なぜ、それらのことがダメなのか、その理由は以下のことよくが言われていますね。
テレビの与える悪影響
- 言語の発達の妨げになる
- 視力の低下
- 注意欠陥多動性障害になりやすい
- 社会性が身に付きにくい
などなどです。
確かに、これらはテレビを見せることの悪影響のひとつでしょう。
2歳くらいまでの子供は言語や身体的・精神的にも全てにおいて目覚ましい成長を遂げる時期です。
そして活動の範囲が家の中という人が多い中でテレビばかりを見る生活をしていたら、そりゃあ見てない人に比べ、言語や社会性に差が出るのは当たり前のことです。
だけど、私の考えは少し違います。
あなたの時間は無限じゃありません
私が思う子供にテレビばかり見せることの最も大きな悪影響は、「時間をいたずらに消費すること」です。
ほとんどの方は、普段「生きている」ことを意識していません。自分はもちろん、夫や子供や近所の人。
自分が限られた時間を生きていることを意識している人はあまりいないでしょう。
あなたもそうじゃないですか?
時間はすべての人に平等であり、そして、誰でも必ず命の終わりがあります。
特に子供が子供でいる時間というのは一瞬です。同じ毎日の繰り返しじゃないんです。
子供は日に日に大きくなっていますよ。体の成長もそうですが、心も毎日成長しているんです。
気付かないことかもしれませんが。
自分の時間の使い方
あなたの人生の中で子供の子供時代は短いものです。赤ちゃんでいる期間は1~2年しかないですよ。
2歳も3歳も4歳も、全部1年ずつしかありません。あっという間に小学生になって、中学生になって、自分の手からどんどん離れていきます。
その時間をテレビで消費してしまいますか?
親子で触れ合う時間、話す時間を作りませんか?ただ一度の人生、テレビを見ている時間がもったいないと思いませんか?
あなたの時間は無限じゃないのですよ。
テレビを見てるときって、その番組が大して見たいものじゃなかったとしても、見始めると気になっちゃいませんか?
それで、それに時間が取られて他のことが出来なくなってしまうことも。あげくにCMのときに急いで用事を済ませたり、トイレに行ったり。
テレビに振り回されてる自分が馬鹿らしいと思うのです。そんな自分が嫌になります。
ただ普通に生きていればいいと思うならそれでもいいと思います。
でも、私は違います。限られた時間の中で充実した時間を過ごしたい。子供といる幸せを毎日かみしめたいと思って生きています。
私の時間の使い方はそうでありたいのです。
子供の時間の使い方
そして、自分の時間の使い方だけではだめですよね。子供にも自分の人生の時間を無駄に使ってほしくないのです。
子供はテレビが付いていればテレビばかり見ます。
我が家の子供たちは、子供にとってはどうでもいいであろう番組でも、とにかくテレビが付いていると釘付けになって見ています。
それを私は、うちの子は普段あまりテレビを見せないからだと思っていました。でも違ったんです。
私は子供と関わる仕事をしていたのですが、子供たちにDVDを見せることがありました。
すると、普段からテレビばかり見ているような子もみんなテレビに釘付けになるんです。
「そのDVD見たくない」と言っていた子供でさえです。
断言できます。普段見ているテレビ時間は関係ないです。
子供はテレビが付いていれば内容に関係なく見るんです。
家でテレビを垂れ流しにしている家庭の子供も、見ていないようでちらちら見てます。テレビってそういうものです。
テレビが付いていても子供や赤ちゃんが実際にテレビに視線を向けているのはほんのわずかであるという調査結果もありますが、だから?と言いたいですね。
まるで、テレビをダラダラと付けることを肯定するような言い方です。
まじめに見ている・見ていないが問題ではないですよね。そのテレビに視線を向けた瞬間、集中力が途切れるわけです。
まだ寝てるだけの赤ちゃんなら、ずっと視界にチラチラ動くものが入ってくるんですよね。脳が休まりません。
小さい子供がおままごとで遊んでいます。
テレビが付いています。
別に見たいわけじゃないけど気になって、度々遊んでいる手が止まります。
まったく遊びに集中できません。
我が家の子供は本当にわかりやすいです。テレビが付いてるとなんにも出来ません。
宿題も読書も遊びも思考回路も全部、何もかもがストップしてしまいます。
全身固まってるんですから笑っちゃいますよ。
テレビが付いていなかったら読書をしたり、兄弟でごっこ遊びしたり、外で遊んだりするんです。
子供はみんなそうです。テレビが付いていれば絶対に気になります。
テレビが付いているというだけで、子供の時間をいたずらに消費させていることに親は気付くべきです。
まずは食事の時にテレビを消す
前に子供がクイズ番組が好きなので、特別に「夜ご飯のときに家族でクイズをやりながら食べようじゃないか」となったことがあります。
そして言うまでもないですが、子供はテレビに見入るだけでまったくご飯が進まなかったのです。それどころか、会話もままなりません。
大人にとってはテレビを見ながらごはんを食べることは難しいことじゃありませんが、子供にとってはものすごい難しいことなんですよね。
「9歳なので大丈夫かな」と思った私が浅はかでした。9歳でもこれです。
3歳4歳5歳なんてテレビを付けてご飯なんて絶対にダメです。
「うちの子食べるの遅いんだよね」なんて言ってる人、テレビが付いていたら当たり前のことですよ。
前に子供の友達が我が家にお泊りに来たことがありました。我が家では食事中テレビを付けないことなんて、ルールですらない当たり前のことでしたが、その友達にとっては違ったようです。
「ごはんのときテレビが付いてないっていいね」って言ったんです。まだ5~6歳の子です。
私は「そう?」と返しただけでそれ以上は何も言いませんでした。
テレビが付いていないと食事の味がよく分かる。そして、みんなで楽しく会話しながら食事ができる。その時間を有意義に感じたからこそ、その言葉が出たんだってことはその子の表情を見れば分かります。
子供が幼稚園や学校に行ったり親が仕事をしているのなら、なおさら食事中の時間を大切にしなければなりません。
家族が正面向いて会話できる時間というのは意外と少ないものです。
テレビ番組について話すのではなく、その日あったことなんかを会話しながら食事するのが本当の家族の時間ではないでしょうか。
一日中テレビを消すのが出来ないなら、まずは食事中だけテレビを消してみてはいかがでしょうか。
テレビと上手に付き合う
たまに極端な人がいます。テレビがダメなら一切付けないし、一切子供に見せないというような人です。
そこまで切り捨てなくていいんですよ。
我が家でも全くテレビを見ていないわけではありません。
子供はテレビが大好きなので、制限しすぎるとかえって子供のストレスになり、子供の心に悪影響を及ぼしかねません。
その場合、テレビを見せないのはしつけのためではく、親の意見の押し付けです。
仕事をしているとき、こんな子供さんがいました。
お母さんが非常に厳しく、テレビは水曜日しか見られないと言っていました。
この子供は当時7歳でしたが、初めて会ったときはおとなしいタイプですが笑顔も見られるかわいらしい子でした。
7歳ですから心は一歩成長し、少し落ち着いた考えができるようになってくる時期です。
今までは従っていただけの母親に疑念が湧いてきたのでしょう。それでも逆らうことが出来ずに心の闇だけが大きくなっていくようでした。
半年後には日に日に表情が暗くなり、テーブルの下にもぐって隠れるようなことが増えました。
テレビを週に1日しか見られないことも彼女には大きなことだったようで、泣いてしまう日も増えました。
私と接する時間はほんの少しです。彼女の心の闇を晴らしてあげるには到底短すぎる時間でした。とても7歳の表情ではなかったです。
彼女にとってテレビを見られないことが一番の問題だったのではなく、親との信頼関係の構築が成されていなかったことが一番の問題でした。
大切なのは自分の考えを押し付けることではなく、子供と親の意見の中でうまく調和を取ることだと思います。
子供の考えを尊重しつつ、自分の意見も大切にしてください。
我が家のテレビの見方
我が家ではリアルタイムでテレビを見ることはほぼありません。
自分や子供が見たい番組は録画します。
平日は子供が帰ってきたら、4時~5時まではテレビを見ていい時間です。ただし、ひとり1番組です。
我が家は子供が3人なので、ちょうど3番組見られます。(録画なのでCMなどを飛ばすと30分番組のアニメなどは1番組大体20分くらいです)
学校から帰ってきて外に遊びに行ってしまうとテレビは見られません。
テレビを見るのか、遊びに行くのか、自分で判断します。
休日は午前と午後にテレビ時間を1時間ずつ設けてます。
平日見られない日があってもここでたっぷりテレビ時間があるので、ストレスは溜まりません。
これが我が家のルールです。これをもう何年もやっているので、子供も当たり前のことと思っています。
ちなみに私はというと、見たい番組(主にドラマ)を録画して、時間の空いたときに早見(1.5倍速)で見ます(笑)
字幕を出すと早見でも全然苦じゃなく見られますので、時短におすすめです。たまにリアルタイムでドラマ見ると「遅っ」とびっくりしてしまいます。。
ニュースは基本的にテレビでは見ません。天気予報もスマホのアプリでちゃちゃっと見るだけです。ニュースは新聞(ネットでも見れますね)で十分です。
テレビのニュースや情報番組は司会者や番組サイドの偏向報道があったり、個人的主観が全面的に出てしまうことが多々あるのであまり信用していません。
見るとしてもNHKです。
ですから朝もテレビが付いていないので、子供は朝の準備を終えたら本を読んだり遊んだり、好きなことをして過ごしています。
朝の自由時間は長くはありませんが、テレビをボケ~っと見ているよりは、遥かに有意義な時間を過ごしていると思います。
ちなみに子供には、子供新聞を取って見せています。いつか記事にしたいと思います。
時間を有意義に使うことのメリット
我が家は一般的なよその家庭よりも確実に子供にテレビを見せていません。
その効果は絶大です。
テレビを見ないことによる効果
- 本をよく読む
- きょうだいでよく遊ぶ
- 語彙力がある
- 子供がテレビを見ていたらできなかったことができる
テレビを見ていたらそれだけですが、テレビを見なければその分の時間があります。
読書はもちろん、工作、折り紙、外遊び・・・いろんなことが出来ます。
子供が子供らしく遊ぶことは、子供の心の成長にとても重要なことです。
アピールポイント
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もし、テレビを見せなければ「ひま~」なんて言う子供がいたらそれはあまり褒められたものではありません。
テレビではなくほかのことをして過ごしてきた子供は、よく考えることができます。
「ひま」なんて絶対に言いません。時間が足りないくらいです。
我が家の子供は3人とも言葉が早く、語彙力がありました。テレビをあまり見なかったからだと思っています。
言葉の遅い早いは個人差がありますが、語彙力は「どれだけ親と密に接してきたか」や「読書量」などで変わってきます。
テレビを見ているだけでは語彙は増えません。増えたとしてもその程度のものです。
テレビだといらない言葉もよく覚えます。
テレビを見ないからいいことがあるわけではなく、テレビを見ないからその分有意義な何かを出来るんです。
子供がその時間で得たものは、心の礎になるでしょう。
絵本は心の礎作りに大切な役割を果たします。
ママならみんな知ってるこちらのサイト。
定期購読もやってますのでチェックしてみてくださいね。
テレビが奪うもの
テレビが奪うものってなんでしょう。
時間だけじゃありません。
私は子供がテレビに見入っているときの「無」の感じが大嫌いです。
自分の子供でも、他人の子でも、自分でさえ、テレビを見ているときの、どうでもいい情報を脳に入れているその虚無感が。
先ほども言いましたが、大人も子供も娯楽は必要です。テレビを見ることを楽しむ時間があってもいいんです。
でも、ずっとはダメなんです。付けっぱなしなんてもってのほかです。
テレビで得た情報に本当に価値のあるものってそう多くはありません。
子供の心と頭をからっぽにしたいですか?
もっと大切なことはないですか?
テレビを長時間見せることの最大のデメリットだと私は思います。
あくまで娯楽のひとつとして楽しむ。それが正しいテレビの見方なのではないでしょうか。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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