布おむつを始めたいと思って検索してみると、いろんな方法が紹介されていますね。
「結局どれがいいのかわからない!」ということも。
私は3人の子供を布おむつで育ててきました。
その上での結論です。重曹やセスキ炭酸ソーダはいらないし、漂白剤なんて全く必要ない!
断言します。必要ないです。
水さえあれば十分です。
詳しく解説していきます。
浸け置きには重曹もセスキもいらない
重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性です。
アルカリ性ですから酸に反応して汚れを落としたりすることができます。また、重曹には消臭効果もあります。
布おむつの洗濯に重曹を使うときというのは、おそらくほとんどの場合浸け置きするときだと思います。
おしっこの染み込んだ布おむつをバケツにどんどん入れていくと、おしっこのアンモニア臭が漂います。
それを防ぐために重曹を使うということですね。
そして、そのおしっこ布おむつと重曹が入ったバケツをそのまま洗濯機に入れて回してしまうというのが、よく紹介されている方法ですね。
でもちょっと冷静に考えてみてください。
布おむつはおしっこだけでも一日に10枚以上使います。
余洗いもせずにその量の布おむつをバケツに貯めていったら、重曹を入れても入れなくてもクサくなっちゃいます。
そして、アンモニア臭を消すほどの重曹を入れるとなると、かなりの量の重曹を入れなければならないはずです。
重曹は水に溶けにくいので、大量に溶かすのは大変です。
おしっこは布おむつに吸収されているから、なかなか実感が湧かないと思いますが、そのおしっこが布おむつではなく、紙コップに入っていると考えてみてください。
紙コップ何杯分かのおしっこを洗濯機の中に投入することになります。。
いくら重曹やセスキを入れているからとはいえ、おしっこと一緒に洗濯機に入れて回すというのはあまり衛生的ではないかなと思います。
洗濯機は最初に槽内に入れた水でしばらく洗いますよね。その間おしっこも水と一緒に回ってます。
そのあとにすすぎを2回するとしても、あまり気持ちのいいものではありません。
重曹やセスキを入れたからって、それをそのまま洗濯機に入れてしまうのはやめた方がいいでしょう。
それから、洗濯機に入れる前に軽く余洗いする場合、私も以前やったことがありますが、ほとんど余洗いできてません。
大量のおむつと水とおしっこが混ざった状態ですので、1枚ずつ余洗いするなら別ですが、全体を一気に1回ささっとすすいだところで余洗いの効果はあまりありません。
ということで、おしっこでもちゃんと余洗いをしましょう。
上にあったセスキの写真はアルカリ洗濯の記事に使用したものです。
我が家ではアルカリ洗濯の時にセスキを使っています。
重曹も掃除に活躍中です。
ドラム式洗濯機でのアルカリ洗濯方法!シワになりやすいものはアルカリ洗濯しよう。
【重曹】食用と掃除用の違いを分かりやすく解説!味や効果はちがう?
余洗いするならそもそも重曹やセスキはいらない
今、おしっこでも余洗いはしましょうとお話しましたが、今度は、余洗いするならそもそも重曹やセスキはいらないという話です。
私は3人分布おむつ育児をしましたが、いろいろな方法で布おむつを洗ったり、つけ置きしたりしてみました。
そこで気付いたことですが、浸け置きは一度に全部を余洗いするよりも小分けにして余洗いした方が断然ラクですし、においも少ないです。
私は最終的に洗い桶に風呂の残り湯を入れ、そこにおしっこのついた布おむつを入れていき、5~6枚溜まったら一度風呂の残り湯で余洗いして絞って蓋つきのバケツに移していました。
少ない枚数だから体力的にも楽ですし時間もかかりません。
それに、1枚1枚きちんと洗えるのでにおいもないですよ。(ただし条件があります。この後説明します)
ですから余洗いをこまめにすることが、実は一番楽が出来ます。
こまめに余洗いするなら当然、重曹やセスキはいりませんよね。
うんちの場合でも、しばらく水につけてふやかせば簡単に汚れを落とすことができます。
アンモニア臭の原因は洗剤のせいかもしれない
これは私の実体験なのですが、以前はいくら余洗いをしてもアンモニア臭が消えなかったんですよね。
余洗いしているとどんどん細かい泡(すぐに消えるのですが)が出てくるし、バケツに入れておくとニオイもするしで、おしっこの汚れって実は強烈なんだなと軽く考えていました。
でも、違ったんです。
あることがキッカケで石鹸洗濯を始めたんですが、それと同時にニオイも泡も消えたんです。
つまり、泡やニオイの原因は合成洗剤の残留が引き起こしていたのです。
もともと布おむつには柔軟剤は使っていませんでしたが、洗剤も残留していることに驚きました。
洗剤の残留していた布おむつを赤ちゃんの肌に直接触れていたかと思うとショックでした。
布おむつにも残留しているんですから、もちろん肌着や着ている服にも洗剤は残留していますよね。
洗剤の残留があっても赤ちゃんに関係ないと思いますか?
赤ちゃんの肌は薄くて繊細だから、その残留がかゆみや湿疹・肌荒れの原因になります。
化学物質はアレルゲンですから、アレルギー体質の人の子供は特に注意が必要です。
親がアレルギー体質だと子供もアレルギー体質になる可能性が高いです。
洗剤や柔軟剤がアトピーやぜんそくの原因となることも十分にあり得るのです。
アレルギーや病気を引き起こす前に、洗剤は合成のものではなく、石鹸洗濯を行うことを強くおすすめします。
先ほど言った条件というのがコレになります。
石鹸洗濯をすることで、余洗い後のニオイがなくなります。
石けん洗濯をしない場合は、余洗い後に水を張ったバケツに入れておくと、いくらかにおいは抑えられます。
結局余洗いはどうすればいいの?
セスキも重曹も用意しなくて大丈夫です。
水さえあればちゃんと余洗いできるし、石鹸洗濯ならニオイません。
おしっこの布おむつの余洗いは水だけ使います。
ウンチの余洗いは固形石鹸を使います。(固形石鹸は無添加の純石鹸を使ってください)
詳しい余洗いの方法はこちらの記事で解説しています。
本洗いをするときは粉石鹸を使った石鹸洗濯がおすすめです。
粉石鹸って何?という方はこちら
失敗知らず!できるだけ安く簡単に石鹸洗濯したい!初心者におすすめの粉石鹸
よくベビー向けに販売されているような液体石鹸は石鹸洗濯に慣れた上級者向けに感じますし、コスパもあまりよくありません。
粉石鹸はコスパが良いのでおすすめです。もちろん安全なものですよ。
また、無添加と書いてある洗剤もただ(香料が)無添加の場合もあるし、(蛍光剤が)無添加なだけの場合もあります。
本当の無添加の洗剤は純石鹸だけですので、表示に騙されることなく自分の目で成分を確かめてから商品を購入してくださいね。
その無添加石鹸本当に無添加ですか?表示に騙されない本当の石鹸のたったひとつの選び方
布おむつの洗濯はもちろんのこと、赤ちゃんの着るお洋服も石鹸洗濯をしてくださいね。
新品のお洋服ならよく泡立つので簡単です。(おさがりの服なんかは、合成洗剤が染み込んでる可能性があるので、なかなか泡立たないかもしれません。何回か洗ってから使用しましょう)
縦型洗濯機の人でも参考になると思います
石鹸洗濯のコツ!ドラム式洗濯機でのやり方公開!
漂白剤も不必要
布おむつはうんちで色が付いちゃいます。それは仕方ないことです。
でも、うんちの色は日の光に当てるとキレイに消えます!
布おむつユーザーにはもはや常識です。ですから漂白剤なんていりませんよ。
曇りの日は色が残ってしまいますが、次にお洗濯したときにおひさまの光に当てればちゃんと消えます。
太陽の光に当てることは殺菌の意味も含めて重要なことですので、晴れた日には外で天日干ししてくださいね。
どうしても絶対に漂白したいって時は酸素系漂白剤を使ってください。
【結論】布おむつの余洗いに重曹とセスキは必要ない
ということで、今回は布おむつの余洗い・浸け置きには重曹もセスキ炭酸ソーダも漂白剤も何もいらないという話でした。
せっかく低コストの布おむつなのに、重曹やセスキを使っていたらコスパが悪くなります。もともと必要のないものなので、わざわざ出費を増やすことはないです。
余洗いも風呂の残り湯を使えば水道代はかからないです。
これから布おむつを始める方は参考にしてください。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
布おむつの初期費用ってどのくらい?最低限必要な物を揃えるとこのくらいになります!
布おむつのライナーって何?使い方は?実はタダで用意できちゃいます!
2歳4ヶ月 おむつ完全卒業!布おむつを始めてトイレトレーニング完了までの道のりを辿ったら見えてきたこと
最新情報をお届けします
Twitter でせっけんびよりのたか子をフォローしよう!
Follow @takako_sekken