石鹸が肌にいいと聞くのはなぜだかわかりますか?
今回は石鹸の汚れを落とすしくみと、石けんを使うことで得られるメリット・デメリットについて紹介します!
石けんはどうやって汚れを落としている?
こんにちは、たか子です。
石鹸はよくお肌にいいと聞きますよね。でも、石鹸ならなんでもお肌にいいとは限らないんですよ。
どんな石鹸ならお肌にいいのかはこちらの記事で紹介していますのでぜひご覧くださいね。石鹸のキホンなので、まだ石鹸のことがよく分かっていないかたはまずはそこからです^^
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石鹸は石鹸のもつ界面活性力と、もこもこの泡で汚れを包み込み浮かせることで汚れを落とします。
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界面活性とは本来は油を弾いてしまう水と油を混ぜ合わせる力のことを言います。
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石鹸の界面活性作用は決して強くはないんです。
石鹸は水で薄まるとすぐに界面活性能力を失います。これはデメリットのように感じますが実はそうとも限りません。
汚水として排出された後は界面活性作用がなく微生物の餌となり数日で分解されてしまうので、ほとんど生態系に影響がありません。環境のことを考えると合成のものより石鹸の方が環境に優しいことはすぐに理解できますよね。
合成のものは分解に何週間も何ヶ月もかかるものもあります。排出されたあと分解されないものまであるんですよ。その分解されなかった物質は魚の口に入り、やがて私たちのもとに戻ってきます。
長い時間をかけても分解されなかったものなのに、人間の体に入ったその物質は一体どうなるのでしょう?
がんの増殖を手助けするかもしれない。遺伝子レベルに影響を与え自分だけでなく子孫にも影響を与えるかもしれない。
一体どうなるのかは誰にもわかりません。
自分だけが大丈夫ならそれでいいのか?ということをひとりひとりが考えてくれたらな、と思うのですがなかなか難しいです。例えば日本でエコの関心が高まっても、一方ではそんなことを全く考えていない国は沢山あります。
それでも、気付いた人が自分にできる範囲で行動していけば、未来は明るいものになるんじゃないかと信じています。今の段階では、未来は決して明るいとは言えません。
話がそれてしまいましたが、石鹸はすぐに界面活性能力を失うという面においては環境にとても優しいものなのです。
でも、簡単に界面活性能力を失うのは環境にはいいけど、人間にとってはどうでしょう?汚れを落としたいから石鹸を使うのに、すぐに界面活性能力を失われては困ります。
どうすれば石鹸の特徴を生かして汚れを最大限落とせるのかを考えてみます。
石鹸の苦手なこと。石鹸の力を発揮するのに大切なこととは?
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- 酸性の汚れ
- 水に薄まること
- 冷たい水
- 高硬度の水
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まず、石鹸はアルカリ性です。これ、重要です。
そして、汚れは酸性です。
水溶液や食べ物は全部、酸性・中性・アルカリ性に分かれています。
食べ物でいうと酢やマヨネーズは酸性です。酸性のものはすっぱいものが多いですね。
純水は中性。
アルカリ性の食べ物はあまりありませんが、ホットケーキなどにベーキングパウダーとして使う重曹はアルカリ性です。アルカリ性のものは苦い味がします。
中学生のときに習ったはずですが、酸性のものにアルカリ性のものを混ぜると中性になります。これを中和といいます。覚えていますか?
石鹸を泡立てるともこもこの泡が出来ますよね。これに強い酸性のよごれが付くと泡は消えてしまいます。これは、石鹸(アルカリ)と汚れ(酸性)が合わさり中和されるからです。
中和されると洗浄力はなくなりますので、石鹸を上手に使うにはたっぷりの泡が重要です。
汚れに負けない量の泡があってこそ石鹸の威力が発揮されるのです。
また石鹸は、水に薄まってもすぐに洗浄力を失います。泡で包み込んだ汚れは水に薄まると汚れを手放してしまうのです。
これを特に注意しなければいけないのは石鹸での食器洗いですね。食器洗いをするときには半端に水がかからないようにしないといけません。
汚れた泡の付いたお皿に水がかかると、泡は汚れを離してまたお皿に汚れが付いてしまうからです。これではお皿がべたべたになってしまいます。
ですから、石鹸での食器洗いには流水すすぎがすすめられています。でも、私は流水すすぎなどやっていません!エコじゃないし、水道代も気になりますからね・・・
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あとは、石鹸は冷たい水が苦手です。元は油を使って出来ていますので冷たいと溶けにくいのです。
石鹸が溶けにくいということは泡立ちにくいですし、洗浄力も弱まります。洗濯には残り湯を使うなどの工夫が必要です。
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それから、水の硬度にも関係があります。
硬度が高いと泡立ちにくかったり、石鹸カス(金属石鹸)が出来やすくなります。石鹸カスとは水道水のミネラル分と石鹸が反応して脂肪酸カルシウムなどになったものです。石鹸カスには洗浄力は無く、べたつきや白く汚したりととても厄介です。
日本の水の硬度は全体的にそんなに高くはありませんが、地域によって異なるので気になる場合は調べてみてください。
石鹸をうまく使いこなす為には汚れに対する石鹸の量を考えたり、いかに石鹸カスを発生させないかがポイントになります。
石けんのメリット・デメリット
デメリット
まずは、悪いところから。
1.扱いが初心者には難しい
上でお話した通り、石けんを扱うには石けんの特徴をよく理解しておかなければいけません。
誰にでも簡単に扱える合成洗剤に比べると、これはデメリットのひとつですね。
2.価格が割高
そしてもうひとつは価格が割高なことです。
例えば普通の合成の洗濯洗剤は、高級なものを除けば500円以内で大体のものは買えますよね。
対して洗濯用粉石けんは、使える回数は同じくらいでも価格が700円~1500円前後します。
使っている油脂の種類やアルカリ助剤が入っているかによって価格に差は出ますが、決してお安くはないですよね・・・
固形石けんの場合は、ひとつの値段でみると100円からありますので高くはありませんが、それでも合成の化粧石けんに比べると若干高い印象です。
液体せっけんだと使用のレパートリーが増え便利ですが、やはり少し割高です。
でも、安価なアルカリを助剤として使用して石けんの使用量を減らしたり、大容量の液体石けんを買ったりすることでコスト減らすことも出来ますよ。
ただ、自分の好みに合う石けんが見つかるまではちょっとお金がかかっちゃうかもしれませんね。。
3.手に入りにくい
三つ目は店頭に売っている商品が少ないことです。
純石鹸の固形石鹸や粉石けんはたくさんの商品がありますが、店頭で簡単に手に入る商品はかなり種類が限られています。また、大容量のものも置いていないことが多く、やはりインターネット通販での買い物が中心になるでしょう。
ネット通販は家まで届けてもらえるのはありがたいですが、急に切らしてしまったときなどは届くまで日数がかかってしまうので早めに注文しておくなどの注意が必要です。
送料がかかってしまう場合もありますが、お気に入りの石鹸見つけたらまとめ買いするなどすればコストを抑えることができます。
4.匂いがない
香りが無い、においが気になることもデメリットのひとつです。
特に合成洗剤からの切り替え時には、不慣れなこともありにおいが気になる場合もあります。
私もそのひとりでした。初めて買った洗濯用粉石けんは臭いが少ないといわれる植物性のもの。でも、しっかりにおいました。。娘からは「なんか、この洗濯物くさい」と言われへこんだ時もありました。
けれど使いこなしてくるうちにすっかり臭わなくなりました!
今思うと使う量があっていなかったり、合成洗剤のにおいと混ざってへんなにおいを出していたのかなと思います。
今は洗濯物は無臭です。この無臭の洗濯物が、とっても心地いいんです。
かつては香り付きの柔軟剤が大好きでいろんなものを試していた私ですが、今は柔軟剤のにおいを嗅ぐと頭が痛くなりそうになります。
いい香りと思っていた柔軟剤は実はけっこう危険の塊だったりします。
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5.時間がかかる
最後に時間がかかるのもデメリットのひとつです。
泡立てる・泡立つか見てる、など合成洗剤と比べるとやり始めは特に時間がかかります。忙しいワーキングママ・赤ちゃんのいるママにはちょっと負担なるかもしれないですね。
ですが私が言いたいのは、本当に「慣れるまで」なんです。
3ヶ月くらいすれば自分のやり方が出来上がってきますし、ちゃっちゃと出来ちゃうもんです。
この記事を見ている方には、最低でも3ヶ月は石けんを続けてもらいたいな~と願ってます。
メリット
続いては、メリットです。
1.安心・安全なこと
一番は、兎にも角にも安心・安全なことです!
化学物質に頼り切った現代の人々は恐ろしいものと引き換えに便利な世の中を手に入れてることをもっとたくさんの人が知るべきです。
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2.買うものが減る
二つ目は、買うものが少なくて済むことです。
シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンドソープ、食器用洗剤・・・・買わなきゃいけない日用品を1つにまとまることも可能です!
上にあげたものでは、我が家ではリンス以外は全部同じ液体石鹸を使用しています。あれもこれも買わずに済み、大容量のものから詰め替えればゴミも減らせます。
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3.匂いがない
先ほどデメリットとしても紹介しましたが、においがないことはメリットでもあります。
最近香害を訴えるひとが増えてきましたね。世間の行き過ぎた香り志向はとどまることを知りません。早く自分の鼻がマヒしていることに気付いてほしいです。
香りがないのは幸せなことです。
ごはんの味がよくわかる。香りでごまかさない。体に安全。
人間の五感はちゃんと大切にすべきです。香料は確実に嗅覚をおかしくしています。
石鹸のメリットって大きくあげてみると実はこのくらいです。石鹸の魅力をもっともっとお伝えしたいのに、なんだかデメリットの方が多くなってしまいましたね・・・(苦笑)
でも、安心・安全であることにすべてが要約されている気がします。
石鹸を使っていると、石鹸を使っていて良かったと思う瞬間が必ずあると思います。
石鹸の特徴をよく理解してうまく付き合うことでデメリットは全く気にならなくなります。
これを機会にまだ石鹸を使ってない方は、石鹸に変えてみてはいかがでしょうか。
まずはハンドソープや体洗いに純石鹸を使うところから始めてみるといいかもしれません。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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