副反応や成分の気になる予防接種。打った方がいいのか、打たない方がいいのか。自分自身や大切な子供のために間違った選択をしたくない。
今回は、そんな予防接種について考えてみたいと思います。
沖縄ではしかが流行
こんにちは、たか子です。
2018年、沖縄で発生したはしかは、だんだんと勢いが衰えてきているようです。ですが、このゴールデンウィークで旅行した人の感染もまだ気になります。
実は私もこの辺りに沖縄旅行を計画していました。かなり前から予定していていた沖縄旅行でした。
はしかのニュースが出たのが出発の1ヶ月と少し前。正直戸惑いましたね。
キャンセルすることも考えましたが、子供たちがずっと楽しみみしていたことももちろんありますし、夫の休みの都合や、ホテルや飛行機の料金も払い済みだったり、やはりキャンセルはなるべく避けたいと感じていました。
子供達はもちろん予防接種は接種済みです。問題は私と夫。
私は3年前の出産時に麻疹の抗体検査を受けていて、十分な抗体がありましたが3年間の間に抗体が減ってる可能性も考えました。
そこで、私たちは病院で抗体検査を受けることにしました。
結果は私には抗体あり。夫は・・・ほとんどありませんでした。
夫の子供の頃の麻疹予防接種暦はアリと母子手帳で確認していましたが、やはり、抗体は個人差があり、子供の頃に予防接種を受けていても効果が大人まで続かないこともあるんだとよく分かりました。
夫はそのまま予防接種を受けました。抗体は2週間ほどでつくとのことで旅行スケジュールギリギリでした。
沖縄で麻疹が流行してしまった背景には沖縄の予防接種率の低さが関係しています。
今回の沖縄のはしか流行の原因は一人の台湾人でしたね。この一人からあっという間に広がってしまいました。
でも、実ははしかの感染者というのは日本でも毎年いくつか報告されています。
それでも今回の沖縄のように広がらないのは予防接種率が関係しています。
予防接種は危険?
日本では赤ちゃんが産まれたら定期の予防接種を受けられます。
定期の予防接種は無料で受けられますが、中には受けない選択をする人もいるようです。
予防接種を受けない選択をする人の主張
「本当に効果があるのか疑問」
「予防接種に含まれている成分の方が危険」
というような感じが多いようです。
確かにその主張は間違ったものではないと思います。
また、私も少なからず似たような意見を持っています。私は生活の中では極力無添加のものを選びたいと思ってますから、予防接種の成分なんかは気になりますし、副反応のリスクがあることももちろん理解しています。
でも、なんのために予防接種をするのか、今まで予防接種をしてきたことによって世界でどんなことが起きたのかを考えたら、私は予防接種を受けないという選択は考えられません。
ワクチンによって劇的に患者が減った病気の一例
例えば、天然痘はワクチンによって根絶された有名な病気です。
天然痘は紀元前より、伝染力が非常に強く死に至る疫病 として人々から恐れられていた。・・・天然痘ワクチンの接種、すなわち種痘の普及によりその発生数は減少し、WHO は1980年5月天然痘の世界根絶宣言を行った。以降これまでに世界中で天然痘患者の発生はない。
引用:国立感染症研究所
この病気は昔から致死率が高く、また、病気が治っても顔に酷い痕が残るので人々から忌み嫌われてきました。
この病気のワクチンが開発され、ワクチンが劇的な効果を上げ、日本でも1956年以降患者はいません。
もし、ワクチンを打たない選択をする人がいたら、この病気に罹る人がまだいたかもしれませんよね。
今の日本での定期接種の中の、4種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)やMR(麻疹・風疹)などは罹ると重症化しやすい病気です。
こんな言葉がありました。
予防接種には、「個人を守る」と「社会を守る」の2つの役割があります。
予防接種を受けるとその病気に対する免疫(抵抗力)がつくられ、その人の感染症の発症あるいは重症化を予防することができます。
また、多くの人が予防接種を受けることで免疫を獲得していると、集団の中に感染患者が出ても流行を阻止することができる「集団免疫効果」が発揮されます。
さらに、ワクチンを接種することができない人を守ることにもつながります。引用:ワクチン.net
これがワクチンを受けるべき理由を集約していると思います。
私たちが昔は恐れられていた病気に怯えることなく安心して生活ができるのは、ワクチンの普及と接種によって、病気から身を守ることができるようになったからです。
接種は自分だけのためじゃない
昔は義務だった予防接種が今は努力義務です。
受けるか受けないかを決めるのは自分自身(子供の場合は保護者の意思によって)ですが、これまで恐れられてきた病気に怯えることなく生活できるようになった過程をよく考えて欲しいと思います。
上の文章にあるように、予防接種で守るのは自分や家族だけでなく、多くの人が接種を受けることによって病気の蔓延を防ぐことも予防接種の大きな目的です。
ある集団の中でルールを守る人が多くいてもルールを守らない人が複数人いると、集団の中での秩序が乱れてくることと一緒だと思います。
中には、アレルギーや病気などが理由で予防接種を受けたくても受けられない人もいます。
そういう人を病気から守るためにも、病気の蔓延は絶対に防がなければなりません。
今回の沖縄でのはしかの流行も、そもそも沖縄で予防接種をみんながきちんと受けていれば、ここまでの拡がりを見せることはなかったでしょう。
観光地という土地柄も相まって全国に広がってしまいました。
でも、全国で見ると接種率は高いのでそれ以上の拡がりは押さえることができました。もし、日本全国ではしかの予防接種率が低かったら、無くなっていた命があったことでしょう。
少なくとも、定期の予防接種は受けるべきことだと私は思います。
インフルエンザ受ける?受けない?
定期予防接種は受けるべきと言いましたが、任意の予防接種に関しては個人それぞれの主張に応じて、受ける・受けないの選択をしていいと思います。
私はインフルエンザの予防接種に関しては否定的考えを持っています。
【理由1】効果に疑問
まず一つ目は、インフルエンザ予防接種の効果に疑問があることです。
予防接種を受けても受けなくてもインフルエンザにはかかります。
予防接種をしておくと症状が軽くなると言われていますが、予防接種をしたことによってどのくらい軽くなっているのかなんて誰にもわかりません。
しても、しなくても実は同じかもしれません。
そもそも、「打っても病気にかかる」というのはもはや予防接種としての概念がおかしいです。予防されていないのですから。
予防接種という言葉を使うなら予防できなきゃいけないわけです。
水痘の予防接種は症状を軽くする効果あり
私は上の子供2人に水ぼうそうの予防接種を受けさせました。
そして、二人とも水ぼうそうにかかってしまいました。
でも、症状は本当に軽かったです。自分自身が水痘経験者だったので驚きました。
下の子は発疹が10個くらいしかなかったくらいです。ここまで軽く済んだのは予防接種のおかげだということは明らかです。
今は2回接種になったので、3番目は2回予防接種しました。
2回接種すると水痘に罹る確立はさらに下がります。3番目もまだ罹ってはいません。
水痘の予防接種はかかっても症状が軽いというのは身を持って分かりました。
でも、インフルエンザの「罹っても軽い」はちょっと理解できません。結局熱や筋肉痛・頭痛にうなされます。
しかも、インフルエンザの症状は毎年違うので比較のしようがないですよね。
【理由2】経済的負担が大きい
そして、「打ってもインフルエンザにかかる・罹っても軽くなっているのかが分からない」そんな予防接種に毎年、全国平均およそ3,500円を払うというのが私は理解できません。
しかも、子供は2回打たなくてはいけません。痛い思いをして打っても罹ります。
家族全員予防接種を受けたらワンシーズン2万円近く使います。毎年です。
経済的負担が大きい。それがふたつ目の理由です。
2万円って大きいです。インフルエンザという打ってもかかる予防接種に時間を割いて長時間待たされる病院に行き、結構な痛みを伴う注射をし、それだけの費用をかけ「ならなかったらラッキー」、「なったら更なる医療費と時間の浪費」がかかるっておかしいです。
それなら打たなくても同じでは?・・・・いや、100歩譲ってワクチンに多少の効果があるとしましょう。
接種率は小児ではおよそ50%、全体で40%ほどという推計結果があります。
近年は横ばい傾向で、小児および高齢者は50%台、一般成人は30%弱、全体では40%弱程度で安定しつつある程度に見受けられた。
これほどの人が接種しているのにも関わらず毎年の大流行、そして50%もの子供がワクチンを接種していても学校でのインフルエンザの蔓延と学級閉鎖。
さて、どのくらいの多少の効果があるのか気になるところです。
予防接種を受けなかった年に私と娘がインフルエンザにかかりました。私は重症で起き上がることさえ困難なくらいの症状でした。娘は熱が出た程度で家族との会話も可能でした。
もし私が予防接種を受けていたら症状は軽く済んだのでしょうか。娘は予防接種を受けていませんでしたがなぜ軽かったのでしょうか。
個人差としか言えないですよね。
必要な予防接種の効果が証明されているものなら受けます。
現に今回のはしかの騒動で、私たち夫婦はすぐに予防接種を受けることを決めました。
でも、予防効果が証明されていないものに多額の費用をかけて、しかも、毎年やらなければいけないなんてやっぱりおかしいなと思うんです。
毎年やる予防接種ってインフルエンザくらいじゃないですかね。
もちろんこれは私の考えであって、予防接種を受けるのも受けないのも全て自分次第です。
予防接種を受ける意味を今一度考えてみよう
私は予防接種を受けない選択をする人を否定したりはしません。いろんな考えがあって当然だからです。
でも、それによって困るのが誰なのか?をよく考えてほしいなとは思います。
予防接種を受けずに子供が重大な病気に罹ってしまったとき、苦しいのは本人です。親だって苦しいです。
それによってその後の人生が変わってしまうかもしれません。
周りの人に移す可能性もあります。
もし予防接種を打つか打たないかを悩んでいる人がいたら、その部分をよく考えてほしいなと思います。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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