週末になると汚れた上履きを持って帰ってきて、洗ってまた月曜日に持っていく。そして週末。。
たった1週間でこんなに汚れるなんて・・・
ちゃんと洗っていても、落ち切れなかった汚れが蓄積しだんだんと黒ずんでいく上履き。
今回はそんな黒ずんだ上履きを白く復活させる方法のご紹介です。
過炭酸ナトリウムを使うので、上履きの生地を傷めないから上履きの寿命を短くさせませんよ。
ぜひやってみてくださいね。
何で洗ってますか?
皆さんは普段どうやって上履きを洗っていますか?一般的には下の感じかなと思います。
一般的な上履きの洗い方
- 水だけで洗う
- 洗濯用固形石鹸を使って洗う
- 洗濯用の液体洗剤や粉洗剤を溶かして洗う
このブログでは主に無添加の石鹸のことについてお話していますが、我が家では上履きにも無添加の石鹸を使います!
そして、使う石鹸は固形石鹸ではなく粉石鹸です。
初めて使ったときからその白さにとりこになり、大嫌いだった上履き洗いも今ではむしろ洗わせて状態(笑)
本当に気持ちいいくらい白くなるので皆さん試してみてくださいね。
本当は教えたくない上履きを驚くほど真っ白に洗い上げるたったひとつのワザ!
粉石鹸で洗っていれば、ほとんど黒ずんでくることはないのですが・・・
上履きの漂白について知りたい方が結構いらっしゃるようなので、今回は写真を交えて漂白の方法をご紹介したいと思います!
冒頭でも軽く言いましたが、漂白には過炭酸ナトリウムを使います。
塩素系漂白剤だと生地が傷んでしまいますが、過炭酸ナトリウムを使えば生地は傷みませんよ。
やり方だけ見たいって方は、目次から飛ばして読んでくださいね。
過炭酸ナトリウムって?
正直、あんまり聞いたことがない方がほとんどだと思います。重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダとかは、主婦なら誰でも見たり聞いたりしたことがあると思うんです。
でも、過炭酸ナトリウムって・・・?
しかもなんだか難しそうな名前と思いますよね~(;´∀`)
一般家庭で取り扱われる漂白剤には主に2種類ありまして、ひとつ目が塩素系漂白剤。
キッチンとかお風呂でつかう塩素独特のツンとしたにおいのあるごく一般的な漂白剤です。皆さんご存知ですよね。
そして、ふたつめが酸素系漂白剤。
実はドラッグストアの漂白剤のコーナーに普通に置いてあるのですが、液体ではなく粉末状だし、お値段が少しお高め。
だから端っこの方に置かれ、あまり人々の目に映っていないような気のする…
なんとなく塩素系より酸素系の方が環境に優しそうな感じが名前からはしますよね。
市販の酸素系漂白剤には過炭酸ナトリウムに、さらに合成成分(界面活性剤や香料や安定剤など)が添加されています。
今回は塩素系漂白剤でも酸素系漂白剤でもなく、過炭酸ナトリウムのみを使った上履きの漂白方法を紹介します。
どんな成分?
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムです。
強アルカリ性で、塩素系漂白剤は漂白・殺菌効果が高く、原液ではなく希釈して使用します。
原液を直接触ってしまうと、皮膚がただれることもあります。
誤って飲んでしまうと嘔吐したり、目に入ってしまうと失明の恐れもある、実は結構危険な成分です。
酸素系漂白剤は使用した後も殺菌力が持続します。
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
過炭酸ナトリウムは炭酸塩(炭酸ソーダ・炭酸ナトリウム)水溶液に過酸化水素を反応させて作られる物質です(なんのこっちゃですよね)。
こちらも塩素系漂白剤同様、目や口など体内に入ると危険なので注意してください。
過炭酸ナトリウムは水に溶けると炭酸ソーダと過酸化水素に分解され、過酸化水素を加熱すると活性酸素を生じて色素を分解することができます。
また、漂白の他に雑菌などを死滅させる効果があります。
ただし、塩素系漂白剤と違い殺菌力・漂白力は時間とともに消失します。
漂白効果が続いているかどうかは泡が出ているかどうかを目安にするといいです。
お湯で高い効果を発揮するので、水が冷めてきたらお湯を足すと効果が持続することもあります。
過炭酸ナトリウムが分解された物質のうち、炭酸ソーダは自然界に存在するものであり環境に負荷がかかりませんが、過酸化水素は環境にやや負荷がかかります。
過酸化水素は最終的には酸素と水に分解されますが、酸素と水に分解されるまでの間は水生環境に多少の影響があるからです。
ただし、塩素系漂白剤の方が発ガン性や環境への負荷が高いことは言うまでもありません。
過炭酸ナトリウムは温度や素材に注意
過炭酸ナトリウムは塩素系とは違い、温度も重要となります。
塩素系漂白剤だと水でも効果が高いですが、酸素系漂白剤や過炭酸ナトリウムの場合は最低でも40度以上はほしいです。温度が低いと効果が低くなります。
バケツなどの容器にお湯を入れると自然と少し温度が下がるので、50~60℃くらいの少し熱めの温度のお湯を使うことをおすすめします。
ただし、それ以上の温度だと生地や容器が傷む原因となりますので注意してください。
水道からお湯を出し、やかんや鍋で少~しだけ加熱してから使うといいかなと思います。
アルカリ性で皮膚のたんぱく質を溶かす作用がありますので、ゴム手袋を使用して皮膚を守ってくださいね。
ゴム手袋はこちらが絶対おすすめです。
知らないと損する食器洗い用ゴム手袋。10種類以上試した私が辿り着いたおすすめを紹介!
また、同じくタンパク質のウールや絹など動物性繊維にも使えません。ステンレス以外の金属も変色の恐れがあるので使えません。
ですが、上履きはこういった素材や装飾はないことがほとんどだと思いますので、ほぼ心配はいりません。
どこで売ってる?
過炭酸ナトリウムは一般的なドラッグストアやホームセンターといった場所で簡単に手に入れることができます。
500gほどで400~500円くらいでしょうか。100円均一でも売っているところがあるようです。
ですが過炭酸ナトリウムは重曹やクエン酸よりは少しだけ高価なので、100円ショップだとあったとしても量が少ないかもしれません。
使うまで時間がある場合はネット購入がお得です。
上のような大容量タイプもあるので、上履きの他にも、体操服や水道管掃除、洗濯槽の掃除に使ってみてはいかがでしょうか。
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それでは、上履きの漂白の仕方について紹介していきます。
用意するもの
- バケツや洗い桶など、上履きがまるごと入る大きさの容器
- 過炭酸ナトリウム 大さじ1
- 50℃~60℃くらいのお湯(上履きや容器が傷むのを防ぐためそれ以上にしないでください)
洗う・浸ける・流すの3ステップ
大まかに言うと3ステップで出来ちゃいます。
「過炭酸ナトリウムを使うのってなんだか難しそう」と思いがちですが、その使い方は塩素系漂白剤とほぼ一緒。
違うのは熱めのお湯で溶かしてから使うということだけです。
詳しく説明していきます。
1 上履きは軽く洗っておきます。
2 バケツにお湯を注ぎ、過炭酸ナトリウムを振り掛けよく混ぜて溶かします。
3 過炭酸ナトリウムが溶けたら、洗った上履きを投入します。
4 そのまま冷めるまで30分以上置きます。
5 お湯が冷めたら、水道水で洗い流します。
6 乾かします。
以上です。
汚れを比較
我が家の上履きはもともとそこまで汚れてはいませんでしたが、内側の黒ずみが少し気になっていました。
こちらは漂白前。中はブラシが届きにくい&力を入れにくいので、使用しているうちにどうしても黒ずんできてしまいます。
これは漂白後の乾いた状態です。
こんな風に中もかなり白くなりました。
外側に至っては、まだ買ったばかりみたいな白さです♪
さすが過炭酸ナトリウムです!
過炭酸ナトリウムは生地を傷めにくいので、黒ずみが気になってきたら何度でも漂白できるのがいいところです。
白い上履きがいい
私が小学生のときは上履きはほとんど洗いませんでした。
だからいつも真っ黒。当時は気にしてなかったけど、今思うと結構ヤバイですね(笑)
子供時代に戻って教えてやりたいです。。
子供にはやっぱり白い上履きを履いてもらいたいです。
子供が自分で上履きを洗う家庭でも、たまに過炭酸ナトリウムで漂白してあげるといいです。
実は簡単にできる過炭酸ナトリウム漂白。みなさんもぜひ試してみてくださいね。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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