最近、お風呂の床の黒ずみ落としにシールはがしを使う方法が話題のようですが・・・絶対にやめてください!とても危険です。
お風呂の黒ずみはわざわざそんなものを用意しなくてもちゃんと落とせますよ。
黒ずみにシール剥がし・・・だと?
こんにちは、たか子です。
私もこのブログの中で風呂床の黒ずみについて記事にしているので、最近リサーチがてら「風呂床の黒ずみ掃除の記事」を検索してみたら、シール剥がしによる掃除方法が紹介されている記事がやたら目立ちました。
驚きましたねぇ。そんな化学成分どっぷりな物を使って躊躇無く掃除に使う?
それだけでも驚きなのに、該当の記事の内容を読んでみるとさらに驚き。
とあるお方は、
「裸足で掃除したら足の裏がピリピリしてきたので、ちゃんと洗い流してください」
また、とあるお方は
「シールはがしスプレーで風呂床掃除をしていたら気持ち悪くなった」
明らかに人体に害のあるものを人様にオススメするなんて。。
このように、シール剥がしをお風呂の床掃除をしている方の中には、現に体に悪影響が出ている人がいます。
「掃除をしているときだけ」だから大丈夫ですか?
「換気をすれば大丈夫」本当ですか?
私は全く持っておすすめしませんよ。
どんな害となるか分かってますか?
特にスプレータイプのものは、霧状となって思いっきり鼻と口と目と皮膚から成分を吸収しています。目に見えないくらい小さな分子も飛んでますよ。
化学物質の成分がどんなもので、どんな影響があるかちゃんと理解できてますか?
自分が得体の知れない成分を自分や子供の体内に取り入れても気になりませんか?
その物質が体からすぐに排出されない物質だとしたら?
その物質が体内にとどまっている間に、体内ではどんな反応があるのか?
「皮膚に付いたらヒリヒリする」って皮膚が刺激を受けてますよね。
「気持ち悪くなる」って、体内に成分が入りこんで、体がこれは異物だと訴えてますよね。
その異物が体内にとどまったらどんなことになるんでしょうかね。
少し深く考えてみただけでも恐いです。
シールはがしの成分とは?
シールはがしには主に石油系の有機溶剤から成るものと天然のオレンジオイル(リモネン)を使ったものなどがあります。
有機溶剤というのは、普通は水に溶けないものを溶かす作用のものです。
この有機溶剤の力でシールの粘着部分を溶かしてべったりくっついたシールをはがすことができるんですね。
さて、この有機溶剤。以下の影響があります。
人体への影響としては、脳や肝臓、腎臓に障害を起こ します。有機溶剤は毒性の強い化学物質群と言えます。 また、有機溶剤は、呼吸器からだけでなく、皮膚から も容易に体内に取り込まれます。
恐いですね。
よく、成分にミネラルスピリットと表示されているシールはがしがありますが、これも有機溶剤のひとつです。
100円均一のものは、この有機溶剤が主原料の場合がほとんどです。
それから、天然系溶剤の代表リモネンですが、こちらは自然由来の化学物質です。
オレンジやレモンなど柑橘系の果皮に含まれており、石油系溶剤よりも毒性の低いものになります。
ですが、柑橘系のアレルギーの方が接触するとアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
また、油性の汚れに強く威力を発揮しますので、皮膚への刺激が強く、当然皮膚の油分も取ってしまいます。
オレンジオイル配合の洗剤は手荒れする人も多いです。
ですから、このリモネンが配合されたシールはがしが皮膚に触れるとピリピリした感覚になるのでしょう。
リモネンから作られているシールはがしは石油系よりも毒性は低いのですが、石油系に比べ値段があまり安くありません。
その値段出してまで風呂床の黒ずみに使う?と思っちゃいます。
ちなみにレモンと言えばこちらの記事もどうぞ・・・
無添加手作りレモンシロップの作り方!安いジュースにはワケがある
自己責任という言葉は便利ですね
「人体にどんな害があるかはわからないけど、風呂床の黒ずみが落ちたから紹介しよう。でも、何かからだに悪いことが起きても私は知りません。自己責任でお願いします。」
コレって、情報を発信する側からすると、なんて責任のない言葉なんだろうと思います。
だから自己責任なんでしょうけど、ヒドイと思います。自己責任という言葉を使っていなくても、ネットという社会の中で、自己責任は暗黙の了解ですよね。
だからこそ、私は自分が本当に人に教えても大丈夫なことだけをお伝えしようと思っています。
何十年か後に病気になったとき、実はお風呂掃除にシールはがしを使っていたのが原因なんてことにならないようにです。
用途にあった使い方を
モノはそれぞれ役目があります。
お風呂の床掃除で言えば、シールはがしを使う方法の他にサンポールを使う方法もよく紹介されています。
でも、シールはがしはシールをはがすためのモノですし、サンポールはトイレ掃除に使うモノです。
ちなみにサンポールは国の劇物指定ギリギリの濃度の塩酸が使われている強力な酸性洗剤です。
子供のいる家庭ではあまり使ってほしくない物です。
もちろん用途や使用・保管を正しく使えば問題ないです。お風呂掃除に使うものではありませんよね。
そして、今回お話したシールはがしを使う方法ですが、シールはがしを風呂床掃除に使うときはかなりの量をスプレーするようです。
100円均一の物は特に成分に不安がありますし、量が少ないのでかなりの本数を用意しないといけないみたいですが、そこまでしてシールはがしでやります?
重曹は効果がない?
私が紹介している方法は重曹を使ったものです。
よく、あちこちで「重曹では効果がなかった」という記述を見かけますが、正しい使い方をしていない可能性があります。
または、黒ずみの原因が通常とは異なる別の変わった何かです。
重曹やクエン酸は人体や環境に安全な、いわゆるナチュラルクリーニングと言われていますが、界面活性剤などの化学物質から出来ている合成洗剤のように即効性はあまりありません。効き目が穏やかなことも多いです。
特性を生かして正しい使い方をすればバツグンの効果があります。
そして安いです。100円ショップでも手に入りますし、風呂床掃除に使うだけなら豪快に使っても量は大したことはありません。
シールはがしを使う前に当ブログの記事をご覧頂いて、重曹を試してからでも遅くありません。
重曹を使った掃除方法も正しい使い方とプロセスを行えば、しっかり黒ずみを落とすことができます。
下の写真は我が家のキレイになった風呂床の写真です。黒ずみなんてないですよね?
恥ずかしながら、元々はかなり黒ずんでいて汚かったんですよ。
ちゃんとここまでキレイにすることができます。
気持ちいい~!お風呂の床の黒ずみ。面白いくらいにつるんっと落とす方法!
今回、ちょっと他の方に物申すみたいな記事になってしまいましたが、どうしても100%安全と言い切れないものを紹介している方が多く気になったので記事にしてみました。
出すぎたことを言ったかもしれませんが、心の隅に置いていただければと思います。
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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