最近では持ち歩く飲み物はマイボトルがセオリーになってきました。子供も大人も自分の水筒を持って歩く姿はよく見ますよね。
私も出かけるときはマイ水筒に飲み物を入れて持ち歩きます。もちろん、子供の分も持ち歩きます。
ペットボトルのようにゴミが出なく繰り返し使えてエコですし、飲み物を買わなくていいので節約にもなります。
そんな便利な水筒ですが、洗って使うもののしばらく経つとニオイや茶渋などの汚れが気になってきます。
今回は水筒の正しい消毒・除菌・漂白方法についてお話します。
汚れやにおいが気になる水筒は・・・
先ほども言いましたが、水筒をしばらく使っているとだんだんと茶渋が目立ってきたり、雑菌が繁殖したようなにおいが気になることがあります。
水筒は小さいサイズのものなら手が届きやすいのでしっかり洗えますが、大きいサイズのものになると底の方までしっかり洗えていないこともあります。
柄の長いスポンジを使っても微妙に長さが短かったり、うまく力を入れられなくてしっかりとゴシゴシ洗えないことはよくあることです。
また、パッキンなど細かい部品がくっついていますのでそこに雑菌が入りやすく、乾きにくい場所なのでその雑菌が繁殖しやすい状態です。においや汚れが気になる水筒はあまり使いたくないですよね。
水筒に塩素系漂白剤は本気で危険です
消毒と言えば、ドラッグストアでも安価で簡単に手に入る塩素系漂白剤です。
液体タイプの他、泡タイプのものもあり手軽にすばやく除菌と漂白が出来て便利なので、家に常備している方も多いと思います。
我が家でも泡タイプのものは洗いカゴの除菌によく使用しています。
ただ、水筒には塩素系漂白剤は絶対に使ってはいけません。
実はこれ、私は身を持って体験しています。
塩素系漂白剤で水筒を消毒すると・・・
水筒を買うと説明書きが添えられていますよね。
通常のステンレス製の水筒だと、そこにはっきりと塩素系漂白剤は使用しないでくださいと書いてあります。
塩素系漂白剤は腐食の原因となるのでステンレスなどの金属には使えないのです。
私がまだ若かりしころ、魔法瓶の水筒に塩素系漂白剤を使ったことがありました。
それも1度ではなく何度も。
塩素系漂白剤を使ってはいけないことは知ってはいましたが、別に大丈夫でしょうと非常に安易な気持ちで使っていました。
しばらく経ったある日気が付きます。
水筒のお茶を飲むと鉄の味がするんです。。見た目には以前の水筒と変わりありませんが、味が確実におかしいんです。
鉄の棒も一緒に入ってる!?ってくらいに鉄の味。やったー鉄分取れる~!って感じじゃないです。明らかに体に悪そうな味です。
即行で捨てました。原因は100%、塩素系漂白剤です。
水筒にスポーツドリンクやジュースなんかを入れていると、同じように水筒の内部が腐食し金属の成分が溶け出ることがありますが、それと同じですね。
金属の味がしたということは、かなり金属の成分が溶け出ていたんだと思います。
そのまま使い続けていたら、吐き気、めまい、頭痛などの中毒症状が出ていたかもしれません。かなり怖いです。
水筒は塩素系漂白剤では毒・漂白は絶対にダメです。
何を使って消毒する?
塩素系がだめならどうやって消毒するのってことですが、ステンレス内部なら熱湯を使って消毒するという手もありますが、パッキンの部分は熱に弱い素材なので熱湯は使えません。
また、子供がうろちょろしている状況だとやはり熱湯は危険です。
そこで、今回ご紹介する方法が過炭酸ナトリウムを使った方法です。
この写真のものは私の近所のホームセンターで手に入れたものです。
過炭酸ソーダと書いてありますが、過炭酸ナトリウムと同じものです。
過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の主成分です。
塩素系ではなく酸素系です。
塩素系と酸素系の違いはこちらの記事の中で詳しく説明してますのでご覧くださいね。
ネットではオキシクリーンという酸素系漂白剤が人気ですね。
こちらの商品は酸素系漂白剤の主成分である過炭酸ナトリウムの他、界面活性剤やポリマーが含まれています。
薬局やホームセンターでも酸素系漂白剤は手に入りますが、やはり界面活性剤などが添加されています。
過炭酸ナトリウム単体より水に溶けやすい印象ですが、泡立ちがすごいです。。
それから、私事ですがしゃぼん玉液のようなにおいが少し苦手です。
ただの過炭酸ナトリウムは無臭で、石鹸を泡立てたようなブクブク泡もできません。
また、余計なものが添加されていないので、成分もお値段もシンプルです。重曹と比べると少しお高いですが、いろいろな用途で使えるので買って損はないです。
私は過炭酸ナトリウムに余計なものを添加しなくとも、過炭酸ナトリウムの威力は発揮できると考えています。
過炭酸ナトリウムは素材を傷めにくいですし、ステンレスにも使えるとても便利な漂白剤なんです。
では、これから過炭酸ナトリウムを使った水筒の漂白・消毒方法をご紹介したいと思います。
過炭酸ナトリウムを使った水筒の漂白の仕方
用意するものは過炭酸ナトリウムだけです。
1.キッチンの給湯温度を50度に設定してください。
過炭酸ナトリウムは熱めのお湯で威力を発揮します。もちろん、お湯を沸かしてもいいのですが、水を足して温度調節は難しいですし、給湯温度を上げるのが手っ取り早いのでおすすめです。
2.洗い桶などに過炭酸ナトリウムを50度のお湯で溶かします。
量は水1Lに対して小さじ1です。
正確に量らなくても大体で大丈夫ですよ。
3.そこに、パッキンや水筒ののみ口やフタなどを浸けます。(取れるパッキンは全て外して浸けると効果が高いです)
桶に入らない大きさの水筒の場合は、一度水筒内をお湯で温めて捨ててから新しいお湯を入れ、小さじ1/2程度の過炭酸ナトリウムを水筒内で溶かします。
一度お湯を入れて捨てるのは、温度が高い方が効果が高いのでお湯の温度が下がるのを防ぐためです。ほんのひと手間で効果が上がります。
過炭酸ナトリウムは少し溶けにくいので、しっかり溶けるように菜ばしなどを使ってぐるぐるっと溶かすといいですよ。
4.そのまま1時間ほど浸け置きします。
塩素系漂白剤は短時間で漂白・消毒が行えますが、過炭酸ナトリウムは少し時間がかかります。
でも、酸素の力でちゃんと漂白・消毒ができますよ。
しばらく経って汚れがふやけてくるころに、ストローの内部や細かい溝の汚れをブラシで掃除するとさらに効果的です。
6.時間が経ったら流水でよく洗い流します。
ステンレスの水筒はもちろん、子供用のプラスチック製のマグやストロー、コップやスプーンなんかも漂白・消毒できるので、洗い桶のスペースが余っているならいろいろと一緒に消毒するのがオススメです♪
ステンレスのスプーンの場合はこっちがおすすめです。
超簡単!ステンレスやホーロー鍋の汚れの落とし方。感動モノです。
高さのある水筒は底がしっかりと洗えず、くすんでいましたが過炭酸ナトリウムでキレイになりました♪
パッキンも漂白・消毒してすっきりしました。
夏はとくにこまめに
雑菌の繁殖しやすい夏はこまめに消毒しましょう。
水筒本体のステンレス部分は気になったときだけでいいですが、飲み口などは1~2週間に一度消毒するとより安心ですね。
でも、何よりも大切なことは普段から清潔を心がけて洗うことです。
「外せるパッキンは外して洗う」、「溝はブラシを使って洗う」、水筒の内部も水ですすぐだけではなく「ちゃんと石鹸を使って洗う」のが効果的です。
それだけで嫌なにおいや汚れが付くのはある程度防ぐことができます。
パッキンにカビが生えてしまったら
もし、パッキンにカビが生えてしまったときは、すぐに落とせるものならカビを落として、過炭酸ナトリウムを使って漂白・消毒してからまた使えます。
もし、落とせないくらい頑固に付いたカビは、私だったら諦めて新しいものと交換します。
いくら消毒済みで害がないのだとしても、気分がいいものではありませんので。子供が使うものは特にです。
過炭酸ナトリウムにはカビを分解し落とす力がありますので、ダメもとでまずは試してみてくださいね。
水筒の消毒・漂白方法には過炭酸ナトリウムを使って雑菌しらずの水筒にしてくださいね♪
お役に立てたら幸いです。では、また^^♪
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